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メモ、お返事、雑感

No.1192

シン・陰流の簡易領域もあれは範囲内でのカウンターを条件設定してる使い方なのかな。

交流会での野薔薇と西宮の戦い、最初読んだ時は野薔薇の言ってることに共感したんだけど、禪院家の実情と真依がずっと自分と真希の関係について考えてたことを知った今ではずいぶん読み方が変わった。
野薔薇の言ってることもそうなんだよなって思うけど、野薔薇は自分が自分らしくいられるために生死をかけても呪術師になってまで大嫌いな田舎を捨ててきたわけで。
生き方を選んで今ここにいるんだよね。そうできるならやればいいだろって立場。
でもたぶん真依は選べないところにいたんだよね。呪術師なんてなりたくない、怖いのも痛いのもうんざり、だったら禪院で蔑まれようがこき使われようが雑用で生きてたっていいじゃない。
でも真希がそれを選ばなかったから。真希が真希として生きるため、野薔薇の言ったように自分を好きでいるために選んだ道が結局真依も引き込んでしまった。
真依はそうせざるを得なかった。真希が強くなるためには真依が半端者のままだと真希も半端者のままだから。
真依は全部わかってて選ばざるを得なかった。たぶん真希が大好きだったから。
真依と生きることを選んでくれない真希のことは大嫌いだけど、大好きだったから彼女に全てあげるために彼女の全てを持っていった。

真依が17巻のような決断をすることもそう考えるにいたることも西宮は全て知っていたのかなって思ったら、野薔薇が勝ち切れなかった理由はそこなのかなと思った。
この話については作者がファンブックで問題がちょっと現代的になりすぎて心配かなと言ってたのもわかる。
個人的な感じ方だけど、野薔薇の意見はいわゆる自分の力で生きていける「強い女」の意見だよなと。
フィクションとかで描かれる理想像というか、見ててスカッとするタイプの生き方。真希さんもこのタイプだと思うし。
野薔薇が真希さんが好きで真希さん側につくのは当たり前っちゃ当たり前だよなぁと。

でも現実は制度なり周囲の環境なりで強く生きられない人間の方が多いよね。強く生きるためには本人の死に物狂いの努力が必要。
それをしないからお前はそこから動けないんだろって言われたら苦しくて仕方ないよなぁ。

西宮的にはそういう呪術師として生きる人の苦しみの根源である呪いと何仲良くやってんの頭おかしいんじゃない、っていう見方なんだよね。
悠仁のことを知らないから。
お互いに知らない事実に基づいて相手の主張があるわけだから交わることはないし、どちらが正しいわけでも間違ってるわけでもないからこの勝負は外野(真依)からの攻撃で決着なんだろうな。
なんか、色々やっぱ面白いな呪術廻戦。面白いって言い方があれですけど。
あんスタを面白く読んでる理由と根本的にいっしょですやっぱ。
#呪術廻戦

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