Memo

メモ、お返事、雑感

No.1950

100-3話
統一議会、マグナ・レギオってメギドラル社会の方向性を決めるとともに一種の成長過程にも見えたな。
メギドたちそれぞれの個が戦争という自己実現に挑戦し、それによる成功体験で自我を確立、強固にすることでよりよい生き方、社会にとってのよりよい未来を選ばせる説得力を得るというか。

人の成長過程で、無数にある選択肢をいつだって一つ選び取って進んでいくわけだけど、その選択によって成功や失敗をそれぞれが経験してやがて自分の人生の歩み方や生き方を知っていく、方向性を決めるのが人の成長かなと思っていて。
マグナ・レギオはそれを議会に参加しているメギド全てから決定づけているのかなという自分の理解。

無数の選択肢は個としてメギドに生まれ、それぞれが自分の個に従って未来を夢見て戦い、それらが戦果(成功体験)としてメギドたちに刻まれ、最終的にマグナ・レギオ=社会=自分のよりよい生き方、未来、方針を無数の成功体験の中から多くのものがこれが良いと選びとる形、なのかな。

理屈としてはわかる。
ただ反映されるのは戦争に参加し戦争で勝ち、戦果を得られたものだけになる。
フォトンが潤沢ならそれでいいかもしれないけど、根本的にフォトンが枯渇している世界でフォトンを消費して戦争するやり方で社会意思を決定するのはどう考えても自分で自分の首を絞めてるよな。
矛盾してる。

幻獣に対する闘争意識が根本にある生物だから戦うことをやめるのは難しいんだろうけど、いつかどこかで戦争ありきの議会や社会意識は無理が出てきたのではないかなーと思う。
昔からそれに疑問をもつメギドはいたんだろうけど。
オロバスとかは戦争社会がメギドの本質から遠ざけたって言ってたし。
やっぱりどこかで変わる必要はあったんじゃないかと思う。
そしてそれが戦争嫌いを公言するベルゼブフにも意識としてあったんじゃないかとまた戻ってくるわけだけど。

性質として平穏を好むから戦争が嫌い、というのもあるんだろうが戦争を前提とする社会意識の決定の仕方に欠陥を感じていた、というのもあってほしいな。ベルゼブフに夢を見過ぎですか。

そこにつけこまれた、あるいは見抜かれて蛆に心に付け入られる隙ができたと考えてるんだがどうなんでしょうな。
蛆ってそういうメギドらしからぬ思考を持つものを見抜くのに長けてそうだから。
メギドらしい思考を持つメギドが嫌いっぽいのもあって。
#メギド

感想