Memo

メモ、お返事、雑感

No.2737

夏油は術師をマラソンゲームに例えてたけど五条はリレーとかと捉えてそう。

マラソンゲームの例え、実は今の今までピンと来てなくて、やっと意味がわかりました(マジのマジで今更……)
果のないゴールに向かって脱落していく仲間たちに傷つきながらも術師をやってたのに、ゴールにたどり着いてもきっとあるのは仲間の屍の山だ、と気付いて絶望してたんだね……。

夏油推しって言ってるくせに夏油のこと何一つ理解できてない。ごめん……。
夏油は術師が呪いを祓うというルールそのものか、あるいは呪いをなくすというゴールそのものを書き換えるために非術師を皆殺しにするという手段に着手したけど、
五条は呪術界を変えるために手っ取り早い上層部の皆殺しや世界そのものの破壊は選ばず、教育っていう迂遠で手間のかかる方法を選んだんだよね。

たった一人でもゴールにたどり着けるけど、それじゃ意味がない、って自分以外の誰かにも同じゴールを目指してほしかったんだよね。
五条は責任感はないけどとても人を信じてると思う。
封印後(ちょうど今日のアニメでやるところ)に「でもまなんとかなるか 期待してるよみんな」って言ってるの、あれが紛れもない五条の本音なんだろう。
自分がいないとちょっとは大変だけど、それでもなんとかなるだろうと楽観的なまでに本気で信じてる。何も背負っていない。すげえよ。いい意味でも悪い意味でも。

獄門疆の時は不意打ちすぎて何もみんなに伝えられてないけど、今回は予め伝えるべきことややることは全部やった上であの戦いに赴いてるだろうし、心残りはあるにせよ五条的には心配することはもうないのかもしれない。
いっそ狂気的なポジティブさ。

呪術の世界って死んだ人が残していった言葉や想いが残された人にいつまでも忘れられない傷みたいになって残って、それこそ呪いになってる描写が積み重ねられてきたけど、七海さんが言ったように人を生かすこともある。
それを呪いと呼ばずに、祈りや願いと呼ばれる世界になってほしいよ。
残された人の方がつらいのはそうだけど。そうなんだけど。

15巻で東堂が言ったように、生き残ってる限り敗北ではないと信じて生きていてほしいよ。
自分がなにかを為すのも人生だけど、残して繋げて生きていくのも人生だと思う。
うまく言えないけど、相変わらず地獄だけど、地獄の中で残る希望を見出したいです。
#呪術廻戦