Memo

メモ、お返事、雑感

No.343

夏油について狂ってるな異常だなと思うところの究極は、非術師を殺すことがそれまでの己の良識や倫理と照らしあわせて非情な手段であるということ、可能不可能でいえば限りなく不可能に近いところにあると知っててそれでも実行に移すために自分の全てをかけてしまえるところだなと。
五条悟なら不可能ではない、自分が五条と同じ力を持てるならできるかもしれない。
そもそも五条と同じくらいの力を持つことが困難なんてもんじゃないと知ってても。

なんかそういう、普通の人ならあらゆる意味でためらう目標に向かって、あとはできることを一生懸命やるだけだって邁進できてしまう異常さが好きだ。
ある種の異常さを持ってる、狂ってる人間が好きなんだと思う。
あんスタの英智とか、アポクリファの天草とか、物語上悪役で倒されて然るべき立場なんだけど、嫌いになれないむしろ好きな奴多いなって急に気付いた。
理屈っぽい物言いを好むのもこの手の悪役だよなぁって。正しい正しくない置いといてそういう考えはありかもね、なんて思ってしまうところ。
英智はともかく、天草なんかも身近な人間わ喪って人間というものの醜悪さから脱却したいという願いが根源だしな。
あと大聖杯という、自分の願いを叶える存在を知ってしまってるのも大きいかもな。
夏油にとっての五条悟のような、力の象徴というか。
ある意味それがなければ彼らはまだ凶行には出なかったのかもしれないし、それでもやったかもしれないし。
狂ってしまったんだよなやはり。

日記